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Channel: 思いのしずく
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旅の空 乙訓寺

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おもしろや  今年の春も  旅の空

芭蕉の句を口の端にのせながら、元日以来の旅から戻りました。

京阪百貨店 「野口稔洋画展 華 Tomorrow 」 では、たくさんの方々から好評をいただき、株式会社 宙にとっても良いスタートを切れました。
ご来場くださいましたみなさま、新年早々ありがとうございました。
引き続き金沢名鉄百貨店へ次回催事のお願いに参上。

一昨日、大阪から金沢へ移動する途中で、京都府長岡京市の 「乙訓寺」 を尋ねました。

元日に京都・東寺を尋ねたことに続く弘法大師空海への参拝を果たすことが目的です。
 
 
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乙訓寺は推古天皇の勅願によって聖徳太子が開いたとされる。
嵯峨天皇の811年に空海が別当になり、翌年、最澄が真言の法を教えて欲しいと乙訓寺に空海を訪ねた。
この二人の出会いは日本仏教の流れに大きな変革をもたらす瞬間であった。
その舞台となった境内には今、蓮ならぬ牡丹2000株が咲き誇る名所となっている。
空海は乙訓寺の任を終え、高雄山神護寺、東寺、高野山へと活躍の場を拡げていく。
現在の乙訓寺は当時の面影を想像し難いほど鄙びていた。
 
境内の裏にある小学校の校庭が大寺院の跡という説明書きによって、ようやく往時に思いを馳せることができました。
 
それにしても交通の便が悪く、長岡京跡を訪ねるのは次の機会にして一路金沢へ。
京都から滋賀へ、余呉湖を過ぎるあたりから雪が舞いはじめ、日本海側に出る頃には一面真っ白い世界。
太平洋側と日本海側の気象の違いを改めて感じました。
 
雪の金沢市内を歩いて香林坊から片町へ。
元日からおせち料理なしで、ずっと夜は居酒屋めぐり、昼は社員食堂の正月、シメは1年ぶりの 「おでんの赤玉本店」 。
前回味わった車麩と蓮根団子が忘れられず、真っ先に注文。
おでんの出汁が関西風で、あっさりしたスープだけでも飲みたくなるほどの旨さ。
それをたっぷり吸った車麩は、他では味わえないデリケートな喉越しの良さ。
 
そして今回はじめて、赤玉名物 「牛スジ煮込み」 の醤油味をいただきました。
味噌味も有りましたが、醤油にして正解、脂身と澄んだ出汁が後味さっぱりしてお代わりしたいくらい美味しかったです。
 
 
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冬は加賀野菜のおいしい料理が多い、その代表が加賀レンコン。
今回は蓮蒸しではなく赤玉名物の蓮根団子、このほっこり、しゃきしゃきした、やさしい味とも1年ぶりの再会。
21世紀美術館、近江町市場を廻り、JRほくほく線で10日ぶりの帰路へ。
 
車窓は海も山も田んぼも雪景色。
粉雪が降り続く夕暮れ前の白黒だけの世界を見ていると、まさに水墨画の中にいるような心地でした。

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