Quantcast
Channel: 思いのしずく
Viewing all articles
Browse latest Browse all 577

岸本恵美展

$
0
0
イメージ 1


岸本恵美展
~色と線の空間 ひとり遊び2~
■2月14日まで 10時~16時 (月・祝休館)
■尼信会館1階展示室(尼崎市) 06-6413-1121
 
先日、岸本先生の大作展を見てきた。
基本的には墨の大胆な線だけで素晴らしい作品が出来上がっている。
さらにきめ細かなグラデーションによる、美しい色が何層にも塗り重ねられていて、そのマチエールの多彩さに魅せられた。
ところどころに陶磁器の貫入のような美しいヒビ割れ模様が見られる作品もあり、その絵の具の溜りがダイヤモンドの輝きにも見え、自分の中で水彩画のイメージが一気に広がった。
作家が幼少の頃から大切にしてきた玩具など、身の回りのものが主人公となって自由に画面の中で夢を紡ぐ。
この美しい作品たちを見ていると、なぜか須賀敦子さんの歴史の厚みと深い眼差しを感じる文章を読んだあとのような、深い余韻に包まれていく自分を感じた。

イメージ 2

 
「岸本恵美展 色と線の空間 ひとり遊び?」は、絵画団体「新世紀美術協会」ならびに「水彩連盟」の委員を務める実力派女流画家による水彩画展です。
岸本氏の作品の魅力は、独自の手法と配合で創り出した白や、黄・緑・青などのオリジナルカラーを何度も塗り重ね導き出した透明感ある色彩です。それをベースに、墨を大胆に使い、清澄の中に深さや力強さを表現しています。近年は作家がめぐり逢った風景や、愛犬をはじめお気に入りのモチーフを自分の世界に取り込み、自由な発想でイメージを発展させ、自身の心象風景を描いています。ユーモラスで生き生きとした詩情が漂う作品は高い評価を得ています。
本展では初期の作品から、現在のスタイルに至るまでの作品をあわせて約30点展示し、岸本氏の歩みを振り返ります。 (リリースより)
 


イメージ 3


Viewing all articles
Browse latest Browse all 577

Trending Articles