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Channel: 思いのしずく
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古代の隣国関係

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ほとんどの人が関心ないことでしょうが、この1週間に気になる記事がありました。

1月24日の読売朝刊の書評 「天平の女帝 孝謙称徳」

書評するのは、経営者でありながら文化人である人がいなくなった今日、希少価値とも言えるライフネット生命会長兼CEO であられる出口治明氏。

「7世紀に大唐世界帝国が成立し、最初の30年を太宗 (李世民) が牽引、その後の半世紀を英邁な女帝・武則天が引き継いだ。

武則天の時代に白村江の戦いが行われ高句麗が滅び、朝鮮半島は新羅によって統一され、わが国には激震が走った。
そして、持統、元明、元正、孝謙称徳と女帝の世紀が出現した。

武則天の活躍が彼女たちのロールモデルとなったであろうことは想像に難くない。」

出口氏は 「天平の女帝孝謙称徳」 の時代背景をそのように解説している。

次はSMAPで売り切れ中の週刊文春 「私の読書日記」では、立花隆氏が中村修也 『天智朝と東アジア』 (NHK ブックス) を書評している。

「これは7世紀アジアの大戦、白村江の戦い (唐+新羅VS 日本+百済) で一敗地にまみれた日本が、敗戦後二千人の武力をもって襲いかかってきた唐に対していかに立ち向かったか、天智朝はじまって以来の国家的危機に直面した天智天皇 (中大兄) の奮闘 (実は事実上の敗戦受け入れ) の物語である。

この時代、日本は事実上、唐の支配の下に置かれていたという、従来の日本史の通説とは全くちがう視点から描かれた敗北の日本史。
実に刺激的。何が本当の日本史だったのか。」

都の条里制、法制度など何でも中国を見習っていた日本が、女帝の登場も中国に倣っていたとは。

今回はその真相を知るべく、日本史の中からの視点でなく、外から見てみようと、フランスのベストセラー、シャン・サ著 『女帝わが名は則天武后』 と金両基著 『物語 韓国史』 を求めました。

日本であまり話題になっていない 『女帝 わが名は則天武后』 がフランスで受けているというのも興味あるところ。
世界史の中では大唐帝国の女帝ともなれば、クレオパトラ並みのインパクトがあるのでしょう。

韓流ドラマを見ないので、韓国の歴史もちんぷんかんぷん、これじゃいけない!

中国、韓国、ともに近くて遠い国ですが、急に隣人のことをよく知りたい欲求に駆られて。


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