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Channel: 思いのしずく
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サバイバル

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ドキュメンタリー 「北極圏をサバイバル ツンドラの果ての湖」.


350万年前に巨大隕石が衝突、極東シベリアにつくったエリギギトギン湖を目指して、徒歩による初めての踏破。そこで固有種の魚を釣ることを目的としたNHKBSアドベンチャー番組に感動させられた。

サバイバル登山家・服部文祥氏のサバイバルとは、極限の生を味わうために、携行品は最小限にし、食料は全て現地調達していく。
今回は5キロの米以外、魚を釣ったり、野生のベリーでビタミンを摂ったり、トナカイを狩猟して食べ尽くす。

 服部氏が出会った原住民のミーシャは、デルス・ウザーラのようにボロボロの服に猟銃を担いで、いつの時代の人か分からない出で立ちで登場した。
極寒の大自然の中を、生まれた時から本物のサバイバルで生きているミーシャは、捕った魚やトナカイのさばき方も手際が良い。
言葉は通じなくても、隕石湖へ行きたい共通の思いを実現するために、二人は助け合っていく。

探索行の食料となるトナカイは、ミーシャが、銃で仕留めた。
倒した獲物は余すところなく食べる、それが生き物の命を奪わなければ生きていけない自然界の掟。
傷みやすい脳ミソから食べ、目玉も食べる場面に狩猟民の生き方を見た。
人間も動物、自然を生きるとは、そういうことなのだ、まさにサバイバルそのものを見せつけられた。

チュクチ人、初めてその存在を知った。
ユーラシア大陸の最東端にあるチュクチ半島に暮らし、現在は1万6千人くらいしかいないようだ。

一見野性人のミーシャだが、荷物の中にはipod や推理小説があり現代的。
「眠る前に本を読まないと眠れない」という言葉にも感動した。
数百年前のツンドラに生きているような原住民の生活でも、我々と同じ今を享受しているのが現代なのだ。

自分にとって、人間も自然の一部であることを見せられることが、一番興味深い!



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