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Channel: 思いのしずく
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日韓の溝

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2月にソウルに行って以来、気になる韓国の歴史をおさらいした。
「物語 韓国史」金両基著(中公新書)を読んで、通りいっぺんの知識を得たつもりだった。
そんな折り、古本屋の100円均一の中から、「李朝滅亡」片野次雄著(新潮文庫)が目に飛び込んで来た。それは20年前に出た絶版のものであるが、「ほんとの日韓の溝をこれで学べ!」と言われているような予感がした。
余りに部厚いので躊躇したが、均一の棚から叫んでいるような声が聞こえて購入した。

李朝滅亡を我々は、世界中の王朝が滅亡を繰り返して来た中の一つの歴史と済ませてはいないか。
500年余も続いた李王朝を滅亡させるために、明治の後半から日本人がどれほど横暴を尽くしたか。まだ100年余しか経っていない我々がその事実に、こんなにも疎くなっていることに驚く。
韓国では反日教育が徹底しているが、日本では学校教育でも触れられず隠蔽されて来た。
それなのに日本が朝鮮半島で行った悪夢のような事実を正面から取り上げた本書を出し、文庫にもした新潮社は凄いと感心した。
中公新書では5ページ割いただけである日本の侵略を、「李朝滅亡」では500ページにわたって日本が朝鮮民族に強いた犠牲を詳述している。
「反日」に反発を覚えていた自分が、この一冊により反日の理解に至った。
その後、韓国大統領まで変わる政変が起きた。

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今日の北朝鮮を含め韓国が抱える問題、日本との関係を知るために、「赤い韓国 ~危機を招く半島の真実~」櫻井よしこ×呉善花対談集(産経セレクト)を読んだ。
韓国生まれの呉氏の次の発言に蒙を啓かれた。
「韓国という近い国が何を考えているのか、あまりに日本人は知らなすぎると思います。物事の裏についてナイーブで読めなさすぎです。韓国は別に日本と仲よくしたいなどとは思っていないのです。それを間違えて、日本から対立をなくしたい、手を結びたい、仲よくしたいと考えるから、足をすくわれてしまいます。日本は韓国と無理してつき合う必要はない。そのくらいに考えていた方がよいのです。」
この指摘に現実を突き付けられた。
日本は古代から何度も朝鮮半島を戦場にしてきたが、日本列島が朝鮮民族に攻められたことは一度もない。
「赤い韓国」の裏表紙の、「永遠に《日本は悪》迷惑な憎悪に終わりはない」
とあるが、歴史は書き替えられないのだ。

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