木村忠太
かつて凄い画家がいたことを知り、その生誕100年を記念する木村忠太展を開催している高崎市美術館を訪ねました。 読売新聞が毎月最後の土曜日に掲載する美術エッセイ、芥川喜好さんの「時の余白に」で木村忠太を知りました。 芥川さんは、 「絵をかく人とは、線が肉体をもつことを知る人、線一本に身を投入することができる人なのです。」 と言い、長年の取材で無数の美術家に接して来ましたが、...
View Article京阪 渡辺邦彦木人形展
昨年の3、11は仙台の藤崎デパートのギャラリーで、天野寛子先生のフリー刺繍画展 ~東日本大震災を記憶し続けるために~ を開催させて戴きました。 あの日から6年経ちますが、被災された人々の悲しみ、帰らぬ人を想う深さは増すばかりだと思います。 今年は大阪で宮城県の木人形作家 渡辺邦彦先生の個展を開催しながら、その日を迎えさせて戴きます。...
View Article京阪 渡辺邦彦木人形展
昨年の3、11は仙台の藤崎デパートのギャラリーで、天野寛子先生のフリー刺繍画展 ~東日本大震災を記憶し続けるために~ を開催させて戴きました。 あの日から6年経ちますが、被災された人々の悲しみ、帰らぬ人を想う深さは増すばかりだと思います。 今年は大阪で宮城県の木人形作家 渡辺邦彦先生の個展を開催しながら、その日を迎えさせて戴きます。...
View Article京阪 渡辺邦彦木人形展 2
京阪百貨店で開催中の渡辺邦彦木人形展、初日の開店から間もなくにご来場くださったお客様は、前回、お雛様と童女を2点お求めいただいた方でした。 1年待っていましたと、今回は男の子「童」をお買い上げくださいました。 そのときに、 「昨年いただいた人形は、毎日見ているけど飽きません。」 と嬉しいお言葉をくださいました。 毎日見ていて飽きないのは、自分の子供か孫ならわかりますが、人形に日々の成長はありません。...
View Article岡本光平 五峯20回記念展
最近10年の岡本光平先生はロシア、モンゴル中心の旅が多かった。 その前の10年間はミャンマー、ラオス、インドネシア、ベトナム、インド、中国、沖縄を歩いてきました。 それらの土地や人々に感じた日本の原風景を書に託した作品展がいま、東京・下井草のギャラリー五峯で開かれています。 岡本光平「アジア・モンスーン回想録」 会場には岡本光平40歳の時の貴重なメッセージがありました。...
View Article高野山への道
京阪百貨店での仕事明け、作家と二人で4度目の高野山に登りました。 和歌山県九度山を朝7時に出発、空海の母公が暮らした慈尊院から約22キロメートルある遍路道を歩きました。 途中に一ヵ所だけ茶屋があるだけで、自動販売機もない、全くの山道なのに驚きました。途中ですれ違ったのは5人だけ。 高野山の僧に聞いたところでは、かつてあの藤原道長や花山法皇、真田幸村も歩いて登った道ということでした。...
View Article弘法大師の御膳
高野山奥の院では毎朝、昼、「生身供」と呼ばれるお食事を弘法大師空海にご配膳しています。 今回はそのお食事をいただく大変貴重なイベントが開かれます。 そしてその精進料理を堪能しながら、岡本光平先生の講演「最澄と空海が日本に残したもの」も聞けるプレミアム・イベントをぜひお楽しみください。 4月5日、会場は高野山讃岐別院。 詳しくは下のチラシをご覧ください。...
View Article古代史のロマン難波宮へ
朝イチに住吉大社を参拝。 全国に2300ある住吉神社の総本社であり、海都大阪の守り神の社殿は見事な国宝でした。 広い境内には参拝する神様がたくさんおられ、万葉集にも詠まれた杜若の旧跡も有りました。 いまは海辺から遠ざかっていますが、往時は海に面していた大和政権の前線基地だったことを感じました。 博多の住吉神社で感じた印象と同じです。 午後はロマンあふれる難波宮跡を見に大阪歴史博物館へ。...
View Article豊臣家の人々
正月以来、仕事で大阪と京都を行ったり来たりしながら、寸暇を利用して史跡を訪ね歩きました。 今までは権力の象徴的な大坂城には余り興味が湧かず、一度しか訪れていませんでしたが、今回はなぜか大坂城が気になりました。 いつも寄る大阪駅の本屋、「旬」の本を豊富に取り扱う駅中書店が売りの「 ブックスタジオ」をのぞいたら、旬でもないのに司馬遼太郎さんの「豊臣家の人々」が一番目立つところに有りました。...
View Articleぶら堺
1月からどっぷり大阪に浸かって来ました。 関西人にとっては当たり前のことでも、関東人にとっては面白いことが、街に溢れています。 (中でもオモロイのは大阪人!) 関東と関西、何が違うかといったら、歴史の古さがけた違い。 その違いを見たくて1か月前、仕事の後に仁徳陵から堺を歩きました。 そのコースがBSプレミアムで番組になっていたのです。...
View Article木村忠太
かつて凄い画家がいたことを知り、その生誕100年を記念する木村忠太展を開催している高崎市美術館を訪ねました。 読売新聞が毎月最後の土曜日に掲載する美術エッセイ、芥川喜好さんの「時の余白に」で木村忠太を知りました。 芥川さんは、 「絵をかく人とは、線が肉体をもつことを知る人、線一本に身を投入することができる人なのです。」 と言い、長年の取材で無数の美術家に接して来ましたが、...
View Article京阪 渡辺邦彦木人形展
昨年の3、11は仙台の藤崎デパートのギャラリーで、天野寛子先生のフリー刺繍画展 ~東日本大震災を記憶し続けるために~ を開催させて戴きました。 あの日から6年経ちますが、被災された人々の悲しみ、帰らぬ人を想う深さは増すばかりだと思います。 今年は大阪で宮城県の木人形作家 渡辺邦彦先生の個展を開催しながら、その日を迎えさせて戴きます。...
View Article京阪 渡辺邦彦木人形展 2
京阪百貨店で開催中の渡辺邦彦木人形展、初日の開店から間もなくにご来場くださったお客様は、前回、お雛様と童女を2点お求めいただいた方でした。 1年待っていましたと、今回は男の子「童」をお買い上げくださいました。 そのときに、 「昨年いただいた人形は、毎日見ているけど飽きません。」 と嬉しいお言葉をくださいました。 毎日見ていて飽きないのは、自分の子供か孫ならわかりますが、人形に日々の成長はありません。...
View Article岡本光平 五峯20回記念展
最近10年の岡本光平先生はロシア、モンゴル中心の旅が多かった。 その前の10年間はミャンマー、ラオス、インドネシア、ベトナム、インド、中国、沖縄を歩いてきました。 それらの土地や人々に感じた日本の原風景を書に託した作品展がいま、東京・下井草のギャラリー五峯で開かれています。 岡本光平「アジア・モンスーン回想録」 会場には岡本光平40歳の時の貴重なメッセージがありました。...
View Article高野山への道
京阪百貨店での仕事明け、作家と二人で4度目の高野山に登りました。 和歌山県九度山を朝7時に出発、空海の母公が暮らした慈尊院から約22キロメートルある遍路道を歩きました。 途中に一ヵ所だけ茶屋があるだけで、自動販売機もない、全くの山道なのに驚きました。途中ですれ違ったのは5人だけ。 高野山の僧に聞いたところでは、かつてあの藤原道長や花山法皇、真田幸村も歩いて登った道ということでした。...
View Article弘法大師の御膳
高野山奥の院では毎朝、昼、「生身供」と呼ばれるお食事を弘法大師空海にご配膳しています。 今回はそのお食事をいただく大変貴重なイベントが開かれます。 そしてその精進料理を堪能しながら、岡本光平先生の講演「最澄と空海が日本に残したもの」も聞けるプレミアム・イベントをぜひお楽しみください。 4月5日、会場は高野山讃岐別院。 詳しくは下のチラシをご覧ください。...
View Article2017 高松三越「岡本光平展」 1
今日の日本の文化を決定付ける革命を起こした禅と茶の湯。 一口で説明するのに難しい禅、茶、書の手ごわい世界を、岡本光平が親しみやすく紐解きます。 利休以前に床の間に飾られていたのは、絵画でした。 わび、さびの茶を提唱した利休によって、極限まで削ぎ落とし、狭い茶室に豊穣なる余白の世界を現出するために、初めて書が床の間の主役となりました。 書は引き算に引き算を究めた果てに、掛け算の効果を生み出す芸術。...
View Article2017 高松三越「岡本光平展」 2
4月8日、(株)宙が独立して丸9年、節目の10年目を迎えます。 今日あるのも皆さまの篤いご支援のお陰と、心から感謝申し上げます。 新年度初企画は高松三越での岡本光平 書業50周年展。 幸先よく、四国新聞が文化欄で個展を紹介してくださいました。(3月30日朝刊) 4月3日は香川県真言宗連盟主催による岡本光平講演会「茶の湯と日本人の書」...
View Article2017 高松三越「岡本光平展」 3
「利休」と「泪」。 秀吉から切腹を命じられた利休が、最期に自ら竹を削ってつくった茶杓を、形見分けとして古田織部に託します。 茶の弟子であった他の武将たちが、秀吉の癇気を怖れて利休を敬遠する中、織部と細川忠興だけが淀川での別れを見送ります。 利休切腹後、織部は茶杓を納める黒漆の筒をつくり、筒に小さな穴をあけて茶杓を位牌として拝めるようにしました。...
View Article2017 高松三越「岡本光平展」 4
4月5日の夜は高野山讃岐別院で前代未聞のイベントが開催されました。 本来お寺の本堂で食事することは謹まれることですが、今回のイベントでは弘法大師への「生身供」であるお膳を、別院さんの特別な計らいで体験させて戴きました。 精進料理であるため野菜のほとんどが地元で採れたもの、それを本尊お大師さんにお祀りしてから調理されたものでした。...
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