2017ラスト・モンゴル 岩画1万年 5
ハブツガイト山を登るツアー6日目 ラストモンゴルツアー最後の岩画ポイントへ。 砂丘に近い前夜のキャンプ場から180キロメートル、ゴビの風景の中を走った。 ゴビという言葉はイコール砂漠ではなく、草の育ちが悪い砂礫地であり、半砂漠のことである。 本当の砂漠であるサハラ砂漠なら、空に雲ひとつなく砂と紺碧だけの世界である。...
View Articleひつじ三昧
ウランバートルのラム・バーベキュー モンゴルから帰ってすぐに新宿京王百貨店の仕事につきました。 西新宿にはジンギスカンの超人気店「だるまや」があり、これを毎回楽しみにしている画家さんのために搬入の後で予約を入れると、1週間のうち3日しか予約が取れませんでした。 牛や豚と違って毎日食べても美味しく、ヘルシーなのが羊です。モンゴル人は一年中食べています。...
View Articleサケの道
夏休みに芥川賞受賞作、沼田真佑氏の「裏影」を読んで。 3. 11で感じた「義憤」を作品に昇華させたという前触れで読み始めたのだが、こちらが考えていた義憤とは大部イメージが違っていた。 文芸春秋のインタビューで「本当に津波の被害にあわれた方が読むと、嫌な思いをするのではないか、と心配です。」と語っているが、その気遣いで薄まった作品は物足りなさを感じさせた。...
View Article戦争のはらわた
昨夜見た NHKスペシャル「樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇」、身に詰まされた。 30代の終り頃、まだソ連時代のサハリンに行った時に受けた衝撃が蘇った。 かつて日本だった土地は、すっかりロシアの風景なのに、コンクリートの鳥居だけが立っている。 鳥居があるということは、その先に神社があり、そこにお詣りする日本人の暮らしがあったということ。...
View Article2017 大庭英治絵画展
午前3時。まだ夜明けには遠い時間に、画家はアトリエに入る。 何10年も続けているライフスタイルだ。 描きかけの作品に向かい、コーヒーを飲みながら描き出す。 大庭英治の夢のように美しい作品は、見える現実をそのまま描くのではなく、まだ夢の続きの中で捉えた色彩の迷宮なのだ。 色と色との響きあい、描く人と見る人との響きあいを大切にして、記憶の情景を紡いだ作品は豊饒な光の世界に誘う。...
View Article2017渡辺雄二木人形展 仙台
おさな子の愛らしさの中に、凛とした清々しいこころ模様がうかがえる表情の豊かさ、四季折々の自然が織りなす色彩の美しさ、それをまとったケヤキの木目が一層の輝きを放ちます。 渡辺雄二 木人形展を仙台・藤崎デパートで9月13日まで開催しております。
View Article9月15日 先達大会記念講演
香川県県民ホールで本日、四国八十八ヶ所霊場会・公認先達大会が開催されました。 記念講演は岡本光平先生による「弘法大師 空海の人と書」。 全国から参集された1000人余の先達さんに90分間、書を通して解明した謎多き空海の人生と密教の真髄を語りました。 聴衆のほとんどがお遍路さん姿で、改めて四国が聖地であることを感じました。
View Article大阪プチ歴史旅
高松から大阪プチ旅行へ、1月に百舌鳥(もず)古墳群を巡った私を、大阪の先輩が古市古墳群に連れて行ってくれました。 両古墳群をあわせて世界遺産登録を!と大阪は盛り上がっています。 16日は悪天候ほか色々あって、応神天皇陵までしか回れませんでした。...
View Article2017 岡本光平 臨書展
前人未踏の岡本光平「臨書百筆」展は10月10日~15日、東京表参道・アートスペースリビーナで開催されます。全紙サイズによる臨書百点の第3弾《完結編》、ファイナルステージをぜひご覧下さい。 中国・朝鮮・日本の書の古典100点、それは東アジアの歴史に連なる名峰名座であり、その国の、その土地で、その時代を背負って生きた人間が書き残し、歴史の荒波を乗り越え生き延びてきた運命の書たちです。...
View Article2017 名古屋三越 渡辺雄二木人形展
木人形の第一人者、渡辺雄二先生の名古屋三越で2回目となる個展です。 木目が美しいケヤキに繊細な彫刻を施し、鮮やかさと深みのある色彩をまとわせた衣装。 可愛く微笑むおさなごの表情に、こころ洗われ癒されます。 ※10月17日まで、名古屋三越7階 美術サロン
View Article邂逅の森
最近は余り小説を読まなくなった。 事実は小説より奇なりであり、ノンフィクションの方が面白い。 でも、ずっと気になっている小説があった。 熊谷達也「邂逅の森」。 20年も通っている仙台の直木賞作家の作品なので、読んで当然。 しかも仙台でお世話になっている恩人からも、熊谷達也さんは神のような作家と言われたことが頭の隅にこびりついていたので、読む気まんまんだった。...
View Articleさぬきの日月同天
香川県の西部におもてなし理念と実践が、県内は言うまでもなく全国的に高く評価されている素晴らしい会社があります。 株式会社 北四国グラビア印刷様です。 6年前、高松三越の催事場で最初の「岡本光平 空海展」を開催した時に、一番に駆けつけて応援してくださったのが、奥田正幸会長様でした。...
View Articleゴッホの恋人
冤罪という言葉が他人事でなく、頭に浮かんだ。 これまでゴッホの作品は作者生前に誰にも認められず、1点しか売れなかったと言われてきた。 その1点を買ったのがゴッホの恋人であり、娼婦だったと歴史書は記してきた。 日曜の朝、ホテルの外は大雨の空模様であったが今回出張中の地元紙、山梨日日新聞の書評を開いて、大変晴れ晴れした気分を味わった。 それはわが愛するゴッホの恋人ラシェルの冤罪が晴らされたからである。...
View Article秋
10月31日、山梨県での仕事のあと、キノコ狩りをした。 一昨年たくさん採れたムラサキシメジが、今年はいくらか採れた。 シモフリというキノコを知った。霜が降りるようになると生えて来る、シーズン最後のキノコで人気者なんだとか。 近くの食堂でお汁にしてもらい味わった。 昨日、11月1日大阪を日帰り出張した。 関東に比べたら日差しが暖かかったが、暦は霜月。...
View Article沖ノ島
今晩の「歴史秘話ヒストリア」は世界遺産の沖ノ島。 作ったNHKの上野ディレクターとは、夏に岡山から大阪に向かう新幹線でばったり遭遇。 「何処からの帰りですか?」と聞いたら、「沖ノ島」だったのです。 その直後に世界遺産登録が発表され、改めてその素晴らしいタイミングに感嘆しました。 また先週は取材の模様を詳しく伺ったばかり。 日本古代史の悠久のロマンに誘われる今晩が楽しみです。...
View Article田中里奈 特選
田中里奈さんが2度目の日展特選。 8歳の時に両親に連れられてデパートの棟方志功展へ行き、その会場を出た時には木版画家になりたいと決めました。 いらい一筋の道を独学で歩み、東光会で活動して来ました。 24歳で日展洋画部門に木版画で初入選。 28歳の時に(株)宙がプロデュースして池袋東武百貨店で初個展、以来仙台、名古屋、大阪で開催しています。...
View Article岸本恵美水彩画展
「説明したら、した分だけ見てくださる人が想像し難くなる。」 岸本恵美先生の作品は、そういう絵なのです。 「だから私の絵は、説明していない部分を感じて欲しいのです。」 50年描き続けて来た作家も、昨日の自分と今日の自分は違う。 今日は今日の自分が発見した絵を描いている。 明日はどんな絵を描いているかわからない。 そんな岸本恵美先生の2017年オータム・エキシビションを開催致します。 岸本恵美水彩画展...
View Article1000回
ブロク1000回にお付き合い頂き、ありがとうございました。 つたないブロクですが、これからもよろしくお願いいたします。 今朝、朝陽に輝く四天王寺を参拝しました。 そして今、BS の「五木寛之の百寺巡礼」で四天王寺を見ました。 五重塔の後ろに地上300メートルのあべのハルカス、両者とも技術の粋を結集した建築を通して、1400年の歴史を一度に見ることが出来る日本でも稀有の風景です。...
View Article第15回岡本光平仙台個展
今年の夏、青天の霹靂のように現代書家の岡本光平が新作を発表しました。 その作品を見て、文字でなく絵であることにびっくりした人が大勢銀座のギャラリーに駆けつけました。 自分の殻を破るということは聞きますが、これはそんな生易しい表現では追いつきません。 突然変異いがいの何物でもない。 アートによる楽しみ、それはアートが秘める起爆剤がいかに強力かによります。...
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