圓光寺「無量壽」
高松三越で4月7日から開催された岡本光平展 「空と海の物語 vol.2」で、画廊のショウウインドウに飾られた 「無量壽」。 両脇に花を供えた。この威風堂々たる作品の前で、会期中多くの人が感嘆の声を上げていた。この度、この岡本光平ダントツの大作が、東かがわ市の圓光寺の本堂に飾られた。 圓光寺のご住職...
View Article空海寺
奈良で 「空海寺」 を訪ねた。 10日前、四国八十八ヵ所霊場開創1200年を記念した、岡本光平 甲山寺襖書 「般若心経曼荼羅」 結願法要が無事行われたことへの御礼詣り。 奈良への出張の折りに、何処かで空海さんに感謝を捧げたいと思っていたが、いざ何処に? 奈良へ向かう新幹線の中で検索、たまたま空海寺に巡りあった。 場所は正倉院の北、徒歩5分ほどの住宅地の中だった。...
View Article奈良 渡辺邦彦展
今日から近鉄奈良のクラフトスタジオで、「渡辺邦彦 木人形展」 を開催。 宮城県白石市で創作こけしに取り組む氏の作品は、日本文化の粋が集まる奈良でも評判が高いです。 新作35点、愛らしい作品がお客さまの心をとらえて離しません。 会期は17日まで、作家も会期中、在廊します。
View Article奈良 渡辺邦彦展 2
奈良近鉄百貨店は作家にとっても、私にとっても、初めての仕事。「とっても可愛いです、これを頂いてもいいですか。」と言ってくださった最初のお客さまとの出逢いには、ドラマがありました。 店員さんが作品を包んでいる間に、少し会話しました。 「今日は私の50歳の誕生日を記念して、たくさん買い物をしました。」 とおっしゃるお客さまの手元を見ると、百貨店の買い物袋をたくさん提げています。...
View Article奈良 空海散策
奈良近鉄の仕事が終わったので、回りたかった奈良を散策。奈良公園を歩いていると、産まれたばかりの小鹿があちこちにいて、母鹿に乳をねだっている姿が微笑ましい。出産を終えた母鹿は、忙しく草を食んでいた。鹿を神とする春日大社に寄ると、たまたま20年に1度の式年造替記念として国宝本殿と「磐座」公開を拝見することが出来た。ご本殿磐座は明治維新後、初の公開という神秘のパワースポットだった。...
View Article聖地シカチ・アリャン
大阪の国立民族学博物館で開催中の「岩に刻まれた古代美術」を見た。 一昨年の春、第2次岡本光平アムール河岩画・拓本プロジェクトに参加して訪れた懐かしいアムール河。 会場には20点の拓本のほか、民族衣装や祭祀の器具などが展示されていた。 現地に赴いた者として、ドゥルジニナ・ニーナ・イグナチエヴナ村長の「ごあいさつ文」に、深く感銘した。...
View Article浄證寺 2
香川県善通寺市の真宗大谷派 浄證寺ご住職の三好一存さんは、岡本光平初個展がソウルで開催された1988年からの岡本光平ファン。金比羅山の北麓に位置する小高い丘に建つ境内は、ご住職自ら手入れを欠かさない美しい景観を保っている。骨董や美術品を愛好する三好さんだが、寺院内には四季ごとに岡本光平作品が飾られ、こころ再生の場となっている。「一」 と 「道」「生死」 「泥中蓮華」 「無限未来 無限過去」
View ArticleFEEL横浜展がオープン
FEEL 書アート展 in YOKOHAMA会期:7月15日(水)~7月20日(月・祝) AM 11:00~PM7:00(最終日4:00まで)会場:横浜赤レンガ倉庫 1号館47人の熱き魂が挑んだ現代アートに注目【岡本光平作品解説会開催のお知らせ】7月17日(金) PM4:00~5:30 19日(日)...
View Article庄内への旅 鳥海山
本物の天然岩ガキを食べたいと言ったら、山形の友人から鳥海山の麓にある遊佐町を薦められました。鳥海山のブナ林から染み込んだ雪解け水が、ミネラルをたっぷり含んだ伏流水となって湧き出る遊佐の海、ここで豊富なプランクトンで育ったのが天然岩ガキ。採れたての岩ガキを求めて片道600キロ、庄内への旅。岩ガキは8月末に産卵のため身が小さくなるので、その前の7月~8月中旬が身がふっくらしてベストシーズンになるのだそう...
View Article庄内への旅 出羽三山
山形県鶴岡にある修験道の本山、出羽三山を参拝しました。 国宝羽黒山五重塔を訪れるのは3度目ですが、何度訪れても奇跡の建築に見えます。 杉木立の中にご神木の化身のようにたたずむ厳かな姿は、自然が人間の手を借りて造りたもうた造形としか見えない素晴らしさです。 三神合祭殿は月山、羽黒山、湯殿山の三神を合祭した日本唯一の大社殿で、萱葺建造物では日本最大の大きさがあるそうです。...
View Articleドキュメンタリー「ルンタ」
ドキュメンタリー 「ルンタ」 を観た。(渋谷・シアター・イメージフォーラム) インド北部の町 ダラムサラに30年間住み、ダライ・ラマの建築士と呼ばれチベット亡命政府の庁舎や僧院などを造ると共に、NGO代表としてチベット人を支援し続けている中原一博さんの存在を知った。...
View Articleモンゴルツアー 1
大モンゴル・アルタイ岩画拓本プロジェクトツアー7月26日 ツアー3日目の朝を、 モンゴルの最西端、カザフスタンとの国境に近いビルート山の麓、美しい 湖畔に張られたゲルで迎えた。 前日の朝、ウランバートルを飛び立ち、モンゴル最西端の町ウレギーに到着。 この辺りはカザフ族のエリアであるため、ドライバーたちの言葉もカザフ語だった。...
View Articleモンゴルツアー 2
7月27日 緯度、標高、共に高いので、朝テントを開けると、霜が降りていた。 夜中の2時過ぎに、あまりの寒さでトイレに起きた時、テントの回りをヤクの群が囲んでいたのにビックリした。 懐中電灯で照らされたヤクの方もビックリしていた。 見上げた星ぼしの大きさ多さは凄い、星が見えすぎると、星座が分かりにくいという贅沢に息をのんだ。...
View Articleモンゴルツアー 3
7月28日 拓本道具を岩山の上に担ぎ上げ、全員で探索を開始。 岩山全体を、一定方向に流れる線が取り囲んでいることを岡本光平先生が発見。 「線条痕が岩全体に彫られている。これは動物の絵より相当古いし、凄い発見だ。」 岡本先生の声が興奮していた。 指摘されるまで、岩の模様かと思っていた。 岩山全体を覆う線条痕...
View Articleモンゴルツアー 4
エピローグ モンゴルを愛した司馬遼太郎さんの「草原の記」に、好きな一文がある。 「モンゴル語の川の名の音はすべて美しいが、セレンゲもオルホンも、その流れの響きが音になって命名されたのか、口にするだけでもこころよい。」 モンゴルから外に流れる川は二つしかないそうだ。 北に流れる川はバイカル湖に注ぎ、東に流れる川のいくつかはアムール川に流入する以外、最後は蒸発するか塩湖に流入している。...
View Article新盆
曹洞宗宝積寺(群馬県甘楽町)の盂蘭盆会に参加しました。 前にも書いたように、この寺の本堂には父が描いた油絵「般若心経」が掲げられています。 13日の萬燈会は境内に「宝 平和」の文字が浮かび上がり、幽玄境を現出していました。 今年築222年になる本堂の改修工事が今秋から始まるとのこと。 曹洞宗の学門寺として歴史ある本堂を、檀家皆の宝として後世に残したいという願いの文字です。 そして平和の祈り。...
View Article8.15
8月15日 20代の頃、マリアナ沖、硫黄島沖、グアム、サイパンを巡る慰霊の船に何度も乗船しました。 戦争の傷跡という圧倒的事実のまえで、過ちには取り返しのつかないものがあることを、痛切に心に刻みました。 その後、中国、韓国、インドネシア、サハリン、シベリア、モンゴルを旅してきた自分が、かつて戦場に捲き込んだ国々を自由に歩かせてもらってきたことに思い至ります。...
View Article渡辺雄二展
渡辺雄二木人形展 ~いのちのぬくもり~ 8月26日まで仙台・藤崎デパート6階・美術画廊にて開催中。 いのちにはかたちも、おもさもありません。 しかしいのちはそんざいしています。 そのすがたをあらわすおさなごのにんぎょう、てにつたわるおもみ、こころにしっかりとつたわるぬくもりに、いのちをかんじてください。
View Article渡辺雄二展 2
渡辺雄二木人形展の中でも大きい作品をお買い上げ下さったご婦人が、翌日また会場に来られました。 前日聞いたところによると、「米寿を迎えた自分への記念として、買わせて頂きました。」とおっしゃっていましたが、88歳とは信じられない、10歳は若く見えるお元気そうな方でした。 2度足を運ばれたのは、人形が大き過ぎて持てない重さではないかと心配されたから。...
View Article天平グレート・ジャーニー
かつて読売新聞の書評委員を担当した上野誠さんの 「天平グレート・ジャーニー」 を読んだ。 現在、奈良大学文学部教授として万葉研究の専門家である上野さんが、論文以外の創作に手を染めること自体ユニークである。 さらに研究者の立場から歴史関係の書物に評論を下してきた上野さんが、自ら歴史小説にチャレンジし、評論される立場に立った人として興味を持った。...
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